USBの消費電力を測る
ちょっと面白そうな測定具を見つけたので入手してみた.ルートアールの「USB 簡易電圧・電流チェッカーRT-USBVA3USB」という物で,USBの電圧と電流を測定できる.
電圧と電流は同時表示で,それぞれ違う色のLEDを使っていて,見た目にもきれいだ.
早速,Nexus7(2013)の充電電流を計測してみた.最初は1.14Aほど流れていたが,じきに840mAあたりにおちついた.意外と充電電流は小さめのようだ.
USBの口は2つ付いていて,同時に2つ機器を接続できる.そこで,iPhone5も接続して充電してみた.このときの電流が1.66A.Nexus7だけのときの,ほぼ2倍であり,なんとなく妥当な感じである.
少し気になったのが電圧.使っているのは以前入手したAnker製の40WのUSB電源.負荷なしの5解放電圧は5.10Vだけど,1.66A流した時は4.92Vまで落ちている.思ったより負荷に対する変動が大きいようだ.
ところでこのおもちゃ,どのくらい精度があるのだろうか.と思って,このような治具を作ってみた.単にUSBコネクタにミノムシクリップを付けただけのもの.これを使えば,精度のいいマルチメータでUSBの電圧を測れるはず.
これがその結果.めんどうなので電流までは検証しなかったが,電圧はちゃんと正しい値を表示しているようだ.
別に精度を求めるようなガジェットではないものの,きちんと設計されていることがわかるとなんとなくうれしい.
スマートフォンやタブレットは,充電完了がいまひとつわかりにくい.いちいち電源入れて確認する必要がある.でもこれを経由させておくと,電流がゼロになっていることから充電完了を視認しやすいという思わぬ効果があった.でもそれ以上に,「値が表示されている」という状況そのものを楽しいと感じてしまう.アナログメーターで作ってみようかとか,ちょっと松本零士ワールドにはまってしまいそう.