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Tachi technical blog

工作とか技術関連の話題を書いていきます

エレキットのプリアンプTU-8500を作る 【その5】

本来は十分に慣らし運転をしてからやるべきなのですが,待ち切れず(笑),半日(5時間)ほど動かした状態で,真空管の聴き比べをしてみました.とりあえず手持ち分だけです.

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まずは附属の中国製12AU7.見た目の第一印象はいまいちだったのですが,しごくまっとうな音がしました.ノイズも少なくて優秀です.(聴感の)周波数レンジ感は狭めです.穏やか~に音楽を聴くには,これはこれでよさそうです.

 

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GEの5963です.12AU7と互換ですが,プレート電圧の制限があります.TU-8500の回路であれば,まったく問題ありません.
附属12au7からこれに変えると,いきなり高域がぐんと伸びて驚きます.やや腰高感があるものの,きれいな音色に魅了されます.ただ,エージング不足のせいか,少し聴き疲れするような気もしました.いつか時間をかけて再チャレンジします.

 

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秘蔵(笑),RCAのブラックプレート12AU7です.SV-192Sという管球DAコンバータに使ってとてもよかったので期待大でしたが,今回もそれは裏切られることはありませんでした.笑っちゃうくらいいい音です.
ただ,残念なことに1本がノイズ品.泣く泣く今回は見送りました.

 

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最後はシルバニアの5814Aです.これは12AU7の高信頼管です.
低域がやや緩い気もしなくはないですが,RCAの12AU7に負けないくらい,透明感あるいい音がします.ということで,今はこれを使っています.

 

【交換時の注意】
海外のレビューなどでは,5965Aがよい音と評価しているサイトもあります.この5965Aは12AU7ではなく12AT7に近い真空管です.
たとえ電気的特性がどうであろうと,耳で聴いていい音であればよいというのは,ある意味真理ですが,どうしても無視できない問題があります.
5965Aは,定格でヒータ電流が225mA流れます.2本で450mAです.TU-8500の電源回路では,ヒーター電流のほとんどがR61という15Ωの抵抗を通ります.450mA流れたときの,R61の消費電力は,0.45x0.45x15=3Wに達します.通常,抵抗の許容電力は,実際の消費電力の2倍から3倍必要とされます.R61の許容電力は5Wですから,好ましい状況とは言えません.
ちなみに12AU7の場合は2本で300mAですから,0.3x0.3x15=1.35Wであり,まったく問題がありません.上で書いた5814Aは,定格では2本で350mA流れますが,TU-8500の回路では300mAしか流れないので,大丈夫です.

真空管を交換する場合は,ネットに散在する情報をうのみにせず,少なくともデータシートでヒータの消費電流くらいは調べてから使うようにしましょう.よくわからない場合は,12AU7またはECC82(12AU7の欧州型番)という品名以外には手を出さないのが安全です.

【とりあえず一旦おわり】

 

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真空管プリアンプキット [TU-8500]

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