ねばねばを取る
製品の仕上げにウレタン塗装を選ぶというのは,時限爆弾をしかけるのと同じだと思う.数年を経ずして,ウレタンが加水分解を始めてねばねばになってしまう.
少し前に買ったGrundigのG6というラジオがそうだった.小型で,感度はそこそこながら長波からエアバンドまでカバーしている高機能品.お気に入りだったのに,ねばねばになってしまって,一時は廃棄も考えたほど.
そんなとき,かのスタパ斉藤さんがブログで,とある洗浄剤で加水分解したウレタンがきれいになると書かれていたので試してみることにした.
まずはこれがねばねばになったラジオ.写真でも惨状がわかるほど.
使用するのは,3Mのシャープシューター.なんとpHが13もある強アルカリ液だ.
手あれどころか,下手すると指紋消えそうなので,ビニル手袋は必須と思われる.
不織布に染ませて,ていねいにねばねば塗装をはがしていく.印字文字も消えちゃうのではと心配したが,こちらは大丈夫そう.
不織布でなくても,キムワイプでもうまくいくよう.細かいところも根気よくぬぐっていく.本当は分解してケースだけでやるほうがいい.(実はあとでやった.今回のはとりあえずお試し版)
ひととおり終えたところ.ちょっとムラになってるのが残っているものの,ねばねばは完全に剥離できた!見た目は少々悪くなっても,お気に入りの物をまた使い続けられるのはとてもうれしい.
このシャープシューター,壁紙とかの汚れにも効果てきめんのよう.一家に1個あってもいいかも.ただし,強いアルカリ液なので,子供のいるご家庭では子供が決してアクセスできないような保管場所に置かれることを強くお勧めします.大人が使う場合も,保護は必須です.
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