SV-192Sを改造する その4
まさか4までいくとは自分でも思っておりませなんだ.
以前から気になっていたのが,SV-192SのLEDの輝度.初期バージョンはもっと明るいというかまぶしかったのだけど,メーカーの改修で少し輝度が下がった.
回路をいじらず,点灯方式を直流点灯からPWMに変更しての対応だったもよう.そのため,当初製品のHPでうたっていたDC点灯の一文が消えた.
輝度対応はあったものの,自分にはまだ明るすぎて,いつか改造しようと思いつつ今に至った次第.
早速LED基板を外してみてみた.各LEDに電流制限抵抗が付いていて,基本的にはこれをもっと大きな値に変えればいいはず.しかし数が多い上に,チップ部品.微妙に顔に縦線入る.
別な方法としては,LEDのコモン回路(電源供給部)の根っこにダイオードを入れて供給電圧を落とすのも有効.これだと数か所の改造で済む.ただし,パターンカットは必須.
なやんだあげく,今回はこんなものを使ってみることにした
秋月電子で売ってる,LEDの光拡散キャップ.
かぶせると,多少輝度が落ちるとともに,拡散特性で見た目に柔らかい点灯になる.
ということで,すべてのLEDにかぶせてみた.消灯時が真っ白なので,オリジナルからかなりパネルの印象が変わる.輝度感は,写真ではわかりにくいが,キツさがなくなってまずまずよい感じになったと思う.
ケースを開けたついでに,またOPアンプの交換をしてみた.
前回は,出力段のU4をNJM2114からMUSES03に変更したが,今回はそれに加えて,中間段にあたるU2をNJM2114からOPA2604に変えてみた.もう少し音に厚みが欲しいと思ったからだ.
左がオリジナルのNJM2114.右がOPA2604.
あらかじめソケットに変えておいたので,交換は簡単.
これで,SV-192Sのアナログ回路は,12AU7(RCA Long Black Plate使用)→OPA2604→MUSES03という構成になった.ちょっとごった煮状態とも言えるので,下手をするとひどい音になりそうな予感もあった.
まだ交換して数曲しか聴いていないのだけど,巷の評判通り中低音の厚みがよい感じに向上したと思う.MUSES03の特性とケンカしている感じはなくてひと安心.しばらくはこの構成で聴いてみようと思う.
了