Tachi technical blog

工作とか技術関連の話題を書いていきます

エレキットのプリアンプTU-8500を作る 【その3】

基板が完成したら,あとは筺体に組み付けるだけです.組立説明書にはないちょっとした小技を紹介します.

 

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入力セレクターのツマミ位置は,穴が開いています.このままでもそれなりにいいのですが,ちょっと飾りを付けてみました.

 

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今回使ったのは,八幡ねじの「足割りリベット」No-1です.東急ハンズAmazonで買えます.6本入りで¥100くらいです.

 

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こんな格好をしています.軸部分の直径はΦ1.8mm弱で,TU-8500のパネルの穴にぴったり合います.

 

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表から挿しこむと,こんな感じに仕上がります.

 

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裏面はこう.足を割って,抜けないように固定します.このとき,マイナスドライバの先などを使って,できるだけ根元から曲げるようにして,しっかり固定します.

 

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基板を筺体に取り付けたら,電源トランスからの配線をします.組立説明書には記述がありませんが,通常は交流電流の流れるケーブルは写真のようによく捩っておきます.こうすることで,周囲の回路へのケーブルからの電磁界の影響を少なくすることができます.あまり強く捩りすぎると,ケーブルを傷めたり,トランスやコネクタの接合部からもげてしまうことがありますから,ほどほどに処理するようにしましょう.

 

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スイッチ基板への配線(灰色のケーブル)も,同様に捩ります.組立説明書では,基板側にはわせるように指定があります.しかしその部分はちょうど高圧電源のリップルフィルタ回路です.ここに交流の流れるケーブルを近付けることは,ノイズの面であまり得策ではありません.写真のように,基板とは反対側のトランスの隅をはわせるほうがよいと思います.

 

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組み付けを完了すると,こんな感じです.カバーをかぶせる前に,この状態で動作テストをするほうがいいでしょう.ただし,内部は高電圧の箇所もありますから,扱いにはくれぐれも注意が必要です.中をさわるときは,電源スイッチを切り,電源コードも抜いてからさわりましょう.

【つづく】

 

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