熱収縮チューブを整理する
電子工作を続けていると,電線の末端や,コネクタとの接合部などをきれいに絶縁処理したくなりだす.そんなときに活躍するのが,熱収縮チューブ.市販されているものは大きく二種類あって,光沢のある三菱樹脂のヒシチューブと,艶消しな住友電工のスミチューブ.私はどちらかというとスミチューブのファン.
使用する電線やコネクタのサイズがまちまちなので,いろいろなサイズのものを常備しておきたい.が,意外と整理がやっかいなのと,補充するときに何ミリのものが在庫薄になっているのか把握しづらい.
いろいろ思案して,サイズを表示したクリップではさんでつるしておく方法にしてみた.
ちなみに,熱収縮チューブを収縮させるには,以前ははんだごてをつかっていた.でも,こて先に残っていたはんだで汚れたりして,いまひとつ仕上がりに不満があった.
そこで導入したのが,小型の熱風送風機.
これはコテライザーと言って,本来はガス式のコードレスはんだごて.でもオプションに送風口のものがあって,これを装着するとペンタイプの熱風送風機になる.電子工作での細かなケーブルの先に熱収縮チューブを装着するときなど,まことに調子がいい.燃料は,市販のガスライターのものが使える.およそ¥5Kと決して廉価なものではないけど,熱収縮チューブを使うならぜひ揃えたい逸品.いざというときには,緊急はんだごてにもなる.
アンプのボリュームを交換する
DACのボリューム交換がよい感じだったので,アンプのボリュームも交換することにした.
PCに使っているTA2020を使ったデジタルアンプ.元祖?カマデンの純正基板(笑)に,いくつか改造を施したもの.デジタルアンプなのに,味のある音色で気に入ってる.当時,なにを色気づいたか天板をスモークアクリルにしたりしてる.
ボリューム部分は,モジュール構造.ソフトでもハードでもモジュール構造は保守性向上の基本(笑).左がALPSのを使った従来品.右がLINKMAN RD925Gを使って新調したもの.技術の向上で^^小型化している.
DACでの交換は透明感が向上する方向だったけど,今回は音の厚みが増える感じだった.同じ部品でも適用箇所で効果が変わる.ALPSとどっちがいいかは善し悪しよりは趣味の問題な気がする.幸いモジュール構造にしたので,また再度交換して試聴しなおしてみようと思う.
DigiFi付録DACのボリュームを交換する
DigiFi vol15~16付録のOlasonic製DAC.なかなかよい音で安定動作中.
先日はアナログ部分の電解コンデンサを交換したのだけど,もうひとつボリュームも気になる部分なので交換してみることにした.このDAC,ヘッドホン出力だけでなくライン出力もボリュームを経由する仕様なのだ.
もともと使われているのは,ALPSのたぶんRK09Lシリーズのもので,シールド付き.
ものすごく苦労して取り外した.左の青いのが交換用のボリューム.RK09Lとほぼ形状互換で,音質がよいと言われているLINKMANのRD925G.使うのは10KΩのAカーブ品.
取りつけは簡単.一応念のため,RK09Lからシールドケースも移植してみた.
早速試聴.音の透明感が向上した気がする.まあ,なにかやったあとは気持ちのバイアス(きっとよくなったはずw)がかかってるから,気のせいかもだけど.でも,たった180円(RD925G 10KΩA)でこのくらい楽しめれば恩の字.
マウスを修理する
職場で使ってるVAIO君のマウスが,チャタリングを起こすようになってしまった.まだ二年くらいしか使ってないのに.買い換えようと思ったのだけど,Bluetoothマウスって驚くほど選択肢がない.ロジクールのにしようかと思ったら,生協で納期が数週間と言われてめげる..やむをえず,修理してみることにした.
VAIOのBluetoothマウス.見た目はいいけど,使い心地はいまいちアレだ.
幸い,ハメコミじゃなくてネジ.しかし,星型の小型といういやな仕様.
でも,こんなこともあろうかと密かに準備しておくのが....
開けてみたら,マイクロスイッチは少々特殊な形状.ちょっと街の部品屋さんでは見かけない.もちろん手持ちもない.
仕方がないので,左右を入れ替えてみることにした.右クリックってあまり使わないし,チャタリングがあったとしてもそんなに困らないだろうから.
はたして左クリックは治っただろうか.明日職場で早速試してみよう.
雑誌付録olasonic製DACのコンデンサを交換する
DigiFi付録のDACは順調に稼働中.ただ,我が家の環境では,もう少し音質に透明感がほしい感じだったので,少し改造してみることにした.
元のオーディオ回路には,AiSHiという台湾メーカのコンデンサが使われている.これをオーディオ用に変更してみることにした.16V1000uFが全部で3個.例によって鉛フリーはんだが使われているので,部品の除去は困難を極める.
秘蔵のニチコンMUSE(緑)に変更.このコンデンサはとても気に入っていたのだけど,なんでもこの緑の塗料が有害だとかで廃番になってしまった.なら無色にして続けてくれればよいのに,製品ごと廃番.なぜなんだニチコン..
交換直後は,高音低音ともに伸びたような感じ.ちょっと耳に刺激的な気もするけど,これはしばらくエージングするとよくなるのではという気がする.
電源装置を作る
ときどき,数A取れる電源がほしいことがある.ノイズレベルとかはどうでもいいので,とにかく電流取れる電源を作ることにした.用途として,たとえば真空管のヒーターの試運転をさせようと思うと,1Vから19Vくらいの範囲で,けっこう半端な電圧を要求されたりする.ということで,出力電圧は20Vまでの可変とした.
今回は,効率第一でスイッチング電源と電圧可変のDCDCコンバータの組み合わせで構成.ブロック図は下記の通り.
5VのDCDCコンバータは,パネルメータ用の電源.
ケースに入れないと使い勝手悪いので,久しぶりに金属加工してみた.
パイロットランプを兼ねて,電圧表示をデジタル・パネルメータにしたので,四角い穴が必要.ハンドニブラーで地道に切って,やすりで仕上げ.
ケース加工が終わったら,あとは各ユニットを取り付けて配線するだけ.コネクタを多用したので,圧着が大変.
ということで,完成.
出力電圧範囲は,0.8V~20V.電流は,たぶん4Aくらいはとれるはず.