スイッチング電源のノイズを減らす
半導体アンプを作ろうと思っているのだけど,スイッチング電源でなんとかしたいと思っています.そこで簡単なフィルタを組んで實驗してみました.
回路はこんな感じ.
コモンモードチョークは手持ちのもの.計測してみると,10kHzで4mHほどでした.トロイダルコイルは実測で115uH.コモンモードチョーク前後のコンデンサは,100uFがOSコンで100nFが積セラ.DC出力側は100uがニチコンKZ,100nはメタライズドフィルムにしました.直接アンプにつながる部分には積セラは使いたくないので.
10Pのラグ板に実装してみました.
使用するスイッチング電源は,秋月で購入のAdapter Technology製12V5A ATS065-P120というものです. http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-06961/
選択理由は,スペック上のリップル値がmax 120mVと低かったことによります.
まずは生の状態で計測してみます.負荷は60Ωで,200mA流した状態です.
リップルは40mVほど,スパイクノイズが100mVppといったところでしょうか.けっこう優秀です.リップル周波数も50KHzと高いので,このまま使えそうな感じです.
次に,フィルタを通した状態です.50mV/divレンジでは観測できません.
5mV/divレンジでようやくノイズが見えます.他は,まれにスパイクノイズが乗る程度でした.
これなら,オーディオパワーアンプに使ってもいいのでないかという気がします.
了