Tachi technical blog

工作とか技術関連の話題を書いていきます

アンプのコネクタを交換する

SONYの小型アクティブスピーカ,SRS-Z1PC.1999年発売.このツィータのような小さなユニットから,けっこうなまっとうな音が出る.しかも点音源に近いせいか,定位がいい.

f:id:Tachi_4423:20171118234511j:plain

しばらくしまってあったのをひきずり出したのだけど,案の定コネクタが劣化してしまっていた.

f:id:Tachi_4423:20171118234910j:plain

入力はもちろんながら,スピーカもΦ3.5のミニジャックで接続する仕様.掃除はしてみたものの根本解決には至らず.これはもう,交換するしかない.

f:id:Tachi_4423:20171118235031j:plain

探した結果,マル信無線電機のMJ-1835が近い形状で入手できることがわかった.上の写真で左がMJ-1835,右がSRS-Z1PCで使用されているもの.

f:id:Tachi_4423:20171118235256j:plain

外径が少し小さいのと,取り付け面からジャックの穴までの高さがかなり違う.
ので,取り付け時に少し浮かしてやる必要がある.

f:id:Tachi_4423:20171118235821j:plain

御開帳.いつもながらSONY製品はネジが多い.よい部品が投入してあったり,天井に鉄板がはいっていてアースとってあったりと,設計者のこだわりが感じられる.ちなみにボリュームのガリは皆無.

f:id:Tachi_4423:20171118235440j:plain

なんとか位置合わせして取り付け完了.筐体の穴とジャックとの間に隙間ができてしまったけど,背面で普段は見えないのでまあいいかというところ.

無事,安定して鳴るようになった.
本来はニアフィールド用なのだけど,少し離れた場所でBGM用に使っても案外よい.

コネクタの入手先:千石電商
とりあえず現時点でのURL:マル信無線電機 MJ-1835 3.5Φステレオ 基板用ジャック

 

 

 

反ったレコード盤を修復する

ようやく見つけたタイトルのLP盤が,残念なことに反りありでした.プレーヤに乗せると,写真の程度浮いてしまいます.針飛びするほどではないものの,気持ち悪いのでなんとかしたいです.

f:id:Tachi_4423:20170910154715j:plain

修正には,適度な熱と均一な圧力が必要です.まず熱は,押入れの中で眠っていた「ズボンプレッサー」を使ってみることにしました.

f:id:Tachi_4423:20170910155146j:plain

レコード程度の面積を均質に暖められます.温度は最高でも55℃前後のようです.レコードは65℃くらいで軟化してしまうそうなので,うまく使えば盤にダメージを与えずにいけるのでないかという期待が持てます.

次に,均質に圧力をかける方法として,ガラス板を用意しました.このためにわざわざ買うのももったいないので,戸棚のカラス戸を一時拝借です.平らでそこそこ質量があってよさげです.

f:id:Tachi_4423:20170910155521j:plain

レコードを挟んでみました.サイズはぴったり!

f:id:Tachi_4423:20170910155556j:plain

さすがにこれだけの厚みのあるものを挟むと,ズボンプレッサーはロックできません.軽く蓋を閉じて,1kg程度の重しを乗せました.(オットマンを利用)

f:id:Tachi_4423:20170910155728j:plain

最初はおそるおそる.40℃以上で3分加熱とか,5分加熱とかやってみましたが...

f:id:Tachi_4423:20170910155851j:plain

かんばしい結果が得られませんでした.

ええいままよと,ズボンプレッサーの温調機能フル活用(つまりは放置)でやってみました.どうもこの製品は,最高温度55℃くらいで,15分程度で電源が切れるようです.f:id:Tachi_4423:20170910155957j:plain

電源が切れたあとも,そのまま重しをかけて余熱で1時間ほど自然冷却しておきました.結果は...

 

みごと,完全修復です!! ばんざーい,ばんざーい.音質も,聴くかぎりでは特に影響もなく,大成功でした.

f:id:Tachi_4423:20170910160131j:plain

 

 

※このためにわざわざズボンプレッサー買う人もいないと思いますが一応^^
 クッキング温度計は,1本あるとなにかと便利です.

 

 

 

 

 

 

 

レコード スタンド の代用品

レコードの洗浄をしたとき,しばらく乾燥させたいことがあります.世の中には専用のスタンドが市販されているのですが,たいてい何千円もしてそこそこ高価です.代用になりそうなものを物色して,ダイソーでこんなものを見つけました.

f:id:Tachi_4423:20170831162001j:plain

食器売り場にあった,「いろいろ使える多目的スタンド」という商品です.普通は,お皿とかまな板とかを立てるのに使うもののようです.もちろんお値段は¥108です.

ためしに買って,LPレコードを立てかけてみました.

f:id:Tachi_4423:20170831162159j:plain
いい感じです!レコードの下部はちゃんと浮いています.

裏面はというと,

f:id:Tachi_4423:20170831162238j:plainフレームはちょうどレーベルの位置に当たって,記録面に触れません.

一度に3枚しか立てられませんが,もっと枚数必要であれば数を買えばOKです.使わないときも,それほどかさばらないので方付けやすそうです.

了.

レコード・クリーニング用の回転台を作る

古いLPレコードを清掃するには,液体を使う上に,ふき取りなどでそれなりに力を加えることになる.これをプレーヤーのターンテーブルで行うと,ターンテーブルの機構を痛めてしまいそう.そんなわけで,クリーニング用の回転台を作ることにした.

 

ベースはこれ,テレビ用の回転台.直径40cmのものを入手した.
f:id:Tachi_4423:20170226134338j:plain

 

そのままでもよいのだが,クリーニング中にレコードが横ずれしないように,中央に軸をつけることにした.LPレコードの中心穴は直径がおよそΦ7mm.これには,組み立て家具などによく使われている,棚ダボという金具を使うことにした.太い側がΦ7mm,細い側がΦ5mmのものを購入.
f:id:Tachi_4423:20170226134502j:plain

 

回転台に,棚ダボを差し込むためのΦ5mmの穴をあける.この回転台,裏からねじ止めされているので,それをいったん外し,分解してから穴をあけて,再び組み立てる.f:id:Tachi_4423:20170226134446j:plain

 

あとは棚ダボを挿し込むだけ...といきたいところだか,回転台裏面からのネジが邪魔をして,案外深さを取れない.しかたがないので棚ダボの細い側を長さ5mmほど残して切断.これがこの工作で最大の難関.電動工具がない場合は,少なくとも万力と金ノコは必須.細かい作業なので,くれぐれも怪我のないように注意されたい.f:id:Tachi_4423:20170226134854j:plain

 

直径Φ5mmの棚ダボの軸は,直径Φ5mmの穴にはややきつめで,金づちで軽く打ち込む必要があった.そんなに強度が要るわけでもないので,特に接着剤とかは使わなかった.もしゆるい場合は,軽く接着剤を使うとよいと思う.f:id:Tachi_4423:20170226135043j:plain

 

回転台そのままではレコードに傷がつくかもしれないので,保護シートとして不織布を使うことにした.ワイプオールというもので,キムワイプよりも吸水性が高いので気に入っている.レコードを清掃するときに飛び散った液体も,うまく吸い取ってくれそう.サイズは「335x343mm 四つ折り」というもの.f:id:Tachi_4423:20170226135242j:plain


4つ折りにした状態で,開いた時の中央にあたる部分をパンチで切り抜く.f:id:Tachi_4423:20170226135445j:plain

 

切り抜いた穴を棚ダボで作った軸に合わせて,回転台にかぶせて完成.ワイプオールは汚れたら使い捨てする構造なので,特に固定はしない.f:id:Tachi_4423:20170226135540j:plain

 

レコードを掃除するときはこんな感じ.廉価に作れて使いやすい.クリーニング液なども,スプレーし放題だ.
f:id:Tachi_4423:20170226135747j:plain

 

材料はすべてAmazonで入手した.

 

 

追記:クリーニング液をスプレーするとき,ラベルを保護するのにはダイソーで売ってる「置くだけラップ蓋」が便利.10cmのものがぴったり.

f:id:Tachi_4423:20170226161816j:plain

f:id:Tachi_4423:20170226161827j:plain

 

 

スイッチング電源のノイズを減らす

半導体アンプを作ろうと思っているのだけど,スイッチング電源でなんとかしたいと思っています.そこで簡単なフィルタを組んで實驗してみました.

回路はこんな感じ.

f:id:Tachi_4423:20170119225225p:plain
コモンモードチョークは手持ちのもの.計測してみると,10kHzで4mHほどでした.トロイダルコイルは実測で115uH.コモンモードチョーク前後のコンデンサは,100uFがOSコンで100nFが積セラ.DC出力側は100uがニチコンKZ,100nはメタライズドフィルムにしました.直接アンプにつながる部分には積セラは使いたくないので.

 

10Pのラグ板に実装してみました.

f:id:Tachi_4423:20170119225737j:plain

使用するスイッチング電源は,秋月で購入のAdapter Technology製12V5A ATS065-P120というものです. http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-06961/
選択理由は,スペック上のリップル値がmax 120mVと低かったことによります.

 

まずは生の状態で計測してみます.負荷は60Ωで,200mA流した状態です.

f:id:Tachi_4423:20170119230748j:plain
リップルは40mVほど,スパイクノイズが100mVppといったところでしょうか.けっこう優秀です.リップル周波数も50KHzと高いので,このまま使えそうな感じです.

次に,フィルタを通した状態です.50mV/divレンジでは観測できません.

f:id:Tachi_4423:20170119231027j:plain

5mV/divレンジでようやくノイズが見えます.他は,まれにスパイクノイズが乗る程度でした.f:id:Tachi_4423:20170119231108j:plain

これなら,オーディオパワーアンプに使ってもいいのでないかという気がします.

 



基板撮影箱を作る

教材用にプリント基板を撮影したいことがしばしばあります.そんなおり,しなぷすさんという方の製作記事を見つけました.さっそく,まねっこして作ってみました.
基板専用の撮影ボックスを作った | しなぷすの独り言

まずは,光源のLEDテープ.5m巻きのものが,amazonでなんと210円だったりします.もちろん税込み送料込みです.

f:id:Tachi_4423:20170102180109j:plain

次にケースです.参考にさせていただいた記事ではタッパーウェアのようでしたが,近所の百均で手ごろな大きさのパンケースを発見したので,これを利用することにしました.

f:id:Tachi_4423:20170102180305j:plain

内周にLEDテープを3周まきつけ.余ったLEDテープは切断します.電源はDC12Vなので,ACアダプタが使えるようにコネクタを装着します.

f:id:Tachi_4423:20170102180437j:plain

乱反射防止のため,底に紙を敷いて完成.

f:id:Tachi_4423:20170102180520j:plain

基板を入れて,LEDを点灯させるとこんな感じです.明るさは十分ですが,ちょっと色調が黄色に傾いているような.まあこのあたりはPhotoshopとかで補正可能ではあります.

f:id:Tachi_4423:20170102180539j:plain

実際の撮影結果.
まずはデスクライトの場合.どうしてもハイライト部分や,影ができてしまいます.

f:id:Tachi_4423:20170102180850j:plain

次が今回の撮影ボックス.色調は補正しましたが,まずまずの結果です.1点,マイコンに貼ってあるシールが,少し飛び気味なのが残念です.もう少し光量を落としたほうがいいかなあ.

f:id:Tachi_4423:20170102181054j:plain

もう少しだけ,調整が必要なようです.

 

 

MDプレーヤを開けてみた

かつてこの世界には,MDという録音再生メディアがあった.
そんな中,Pioneerが持てる技術を大いに投入して作ったプレーヤがMJ-D7.特別な処理で,MDのがさつく音を滑らかに再生する名機だった.しかし市場投入次期が遅かったため,性能のわりに市場価格は低かった.f:id:Tachi_4423:20161105222015j:plain

 

もう何年かぶりに触ってみたら,ディスク読み込みの挙動がおかしい.ディスク入れても回転しなかったり,EJECT押しても出てこなかったり.何度がリトライするとうまくいくのだけど.
さらには,筐体カバー部が軽くウレタン塗装されていたようで,例によってネバネバ.ということで,まずはシャープシューターとスポンジで洗ってみた.最後に水洗いしてキムタオルで拭き上げ.ほぼ新品状態になった.f:id:Tachi_4423:20161105222349j:plain

次にメカ部を見たのだけど,残念ながら目視でわかる範囲に不具合らしきものは見つからず.ただ,何回かディスクの出し入れを繰り返していたら,エラーの頻度はずいぶん下がった.ので,まあこれでよしとするかといったところ.f:id:Tachi_4423:20161105222545j:plain

ついでなのでいろいろ観察.電解コンデンサは,電源系には日ケミのKMG,信号系にはニチコンのファインゴールド.限られた予算の中でよく考えられている気がする.
音声出力はこの時代のスタンダード,NJM4580D.このあたり,いろいろ交換してみたくなるけど,MDにそこまで投入してもなと思いとどまる.f:id:Tachi_4423:20161105222917j:plain

あと,電源コネクタは3Pなんだけど,GNDは接続されてないのね..これは接続したほうがいいかどうかは場合によるので,一概に手抜きとは思えない.f:id:Tachi_4423:20161105223043j:plain

 

再組み立てして,宇多田ヒカルとか鳴らしてみた.ああ,MDの音だなあって思うけど,それなりによく再生してくれる.またすねるといけないので,たまにはかまってあげないといけないかなあ.f:id:Tachi_4423:20161105223303j:plain

ということで,ぜんぜん工作じゃない話でした.