Tachi technical blog

工作とか技術関連の話題を書いていきます

DigiFi付録のDACを組み立てる

DigiFi誌15号と16号には,Olasonic設計のDDコンバータとDAコンバータが付録についてきた.両方を組み合わせると,最大96KHz/24bit対応のUSB DACを作れる.

秋葉原の老舗ケース店「奥澤」さんから専用ケースが出たので,入手して組み立ててみた.

f:id:Tachi_4423:20141228181157j:plain
左がDigiFi No.15のDDコンバータ基板,右が同No.16のDAコンバータ基板.上にある小さいのは,オプションのLED表示基板.ステレオサウンド誌のショップから別途購入.

 

f:id:Tachi_4423:20141228181417j:plain
奥澤さんの専用ケース.スチール製で梨地に塗装されてて,なかなか高級感がある.

 

f:id:Tachi_4423:20141228181628j:plain → f:id:Tachi_4423:20141228181647j:plain
ケースに入れるには,基板上のパワーランプと96KHz表示ランプを90度折り曲げる必要がある.

 

f:id:Tachi_4423:20141228182034j:plain
2つの基板はコネクタで接続できるようになってる.

 

f:id:Tachi_4423:20141228182149j:plain f:id:Tachi_4423:20141228182206j:plain
ケースの底板にスペーサを取り付け.四隅はゴム足の固定と共用. 

 

f:id:Tachi_4423:20141228182406j:plain f:id:Tachi_4423:20141228182537j:plain
基板をスペーサにはめて,ナットで固定.5.5mmのナット回しは必需品.これをラジオペンチで締めるのは骨が折れる.ボリュームつまみにはマイナスの精密ドライバが必要.

 

f:id:Tachi_4423:20141228182638j:plain
完成.奥澤さんのケースのおかげで,雑誌付録で作ったとは思えない仕上がり.整いながらも,どこか自作感あふれる雰囲気がいい.

f:id:Tachi_4423:20141228183103j:plain
さっそく接続.Windows7では,デバイス・ドライバは自動的にインストールされるようだ.96KHz/24bitのFlacファイルを再生してみたところ,表示も正しく,正常に音も出た.

しかし...表示LEDが目に痛いほどまぶしい.画竜点睛を欠くひどい設計であると思う.

 

f:id:Tachi_4423:20141228183303j:plain
本来なら回路的に抵抗値を変更したりするのがいいのだけど,チップ抵抗で手持ちもないので,LED用の光拡散キャップをはめてみた.以前に別の工作で使った余り物.断捨離みたいなことしないと,こういうときに役立つ.

 

f:id:Tachi_4423:20141228183632j:plain
ケースの穴にはちょっときつくなってしまうけど,なんとかまとまった.鉄ケースなので,下手に穴を広げようと塗装を削ってしまうと,さび対策が必要になってしまう.

 

f:id:Tachi_4423:20141228183103j:plain f:id:Tachi_4423:20141228183846j:plain
左が元,右がキャップを付けた場合.写真ではわかりにくいが,肉眼ではとても効果があって,まぶしくなくなった. 

 

f:id:Tachi_4423:20141228184106j:plain
USB電源だと,こころなしか聴き疲れするような気がして,ありもので組んだフィルタを付けてみた.気のせいか,よい感じ.このフィルタについては,後日また別記事にて.

 

雑誌の付録ながら,とてもいい基板群だった.不満点は2つだけ.

1.表示LEDが明るすぎ.

2.ライン出力もボリュームを通る設計なのが疑問.ラインは固定で,ヘッドホン出力のみボリュームを通るようにしてほしかった.

(了)